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ヒドラ型はステルス機能のあるスピーカー?

.05 2009 ヒドラ型スピーカー comment(0) trackback(0)
ヒドラ型はどうして自然な音に聴こえるんでしょうか。

ヒドラ型システムは片chあたり4個のユニットをつかっています。
そして、それぞれのユニットが「不自然」かつ「自然界ではありえないような」配置になるように設計されています。
つまり「音源位置がさっぱりわからん」ような配置になっています。

この「音源位置がさっぱりわからん」というのはどういう利点があるんでしょうか。

そのまえに、まず通常のスピーカー2本でステレオ再生している場面を考えてみます。

左のスピーカーから出た音は左耳に、右のスピーカーから出た音は右耳にはいりますが、同時に左の音は右耳にも、右の音は左耳にもはいりますね。

つまり左右それぞれのスピーカーの音は、どちらも「両耳で聴いている」ことになります。
このことは特に重要です。

人は両耳で音を聴くことによって、その音源の位置や大きさなどを判断しているといわれます。

ということは、左右それぞれのスピーカーの「位置と大きさを脳は把握している」と考えられるのです。

スピーカーから音が出ていることを意識しない(スピーカーの存在を意識しない)のがステレオ再生の理想なのに、実際にはスピーカーを認識してしまっている。

たとえば「2mほど先の左右に、高さ1mぐらい幅40cmぐらいの箱のようなものがあって、そこから音が発生している」というようなことが脳には(無意識にでも)わかってしまっているんではないかと思うのです。

もちろん実際にはステレオ効果が働くので、左右のスピーカーから全く同じ音(モノラル信号)がでれば、それらの中央で聴いている人は左右のスピーカーの真ん中の空間から聴こえているように感じます。
決して「左右のスピーカーそれぞれから同じ音が同時に聴こえる」とは感じません。

それじゃあ、やっぱり左右のスピーカーなんて認識してないんとちゃう?と思いますね。

問題はそのときできる(感じる)「音像」です。

その「音像」は「スピーカーの分身」ではありませんか?

左右に置かれたスピーカーのあいだに浮かぶ「音像」は、ちょうどもう一台おなじスピーカーをもってきて、センターに置いたときのような「音像」ではないですか?

左右のスピーカーを結ぶ線上にズラリとならぶ「音像」は、奥行きも左右のスピーカーとほぼ同じ、「音像」の大きさも左右のスピーカーの大きさに比例するとしたら…。

やはり「脳は左右のスピーカーを認識している」といえるかもしれません。

このように考えるようになったのは、ある実験をしてからのことです。
とっても簡単にできる実験なので、ぜひためしてみてください。

パソコン用のコンパクトなステレオスピーカーシステムがあれば理想的です。
このスピーカー、安物であればあるほど結果がでます(;^^)

あとはA4サイズ程度のノートとか下敷き(今もあるんですか?)、ダンボールなんかでもかまいませんので、「板状のもの」を用意します。
なければあなたの「手」でも代用できます。

左右のスピーカーは50cmほどはなして設置します。
あなたはスピーカーから50~60cmぐらいのところに顔をもってきてください。

はじめにスピーカーから普段聴くように音楽を流します。

そのときの「音像」の大きさや定位する位置(とくに奥行き感)をおぼえておきます。

音楽は流した状態で、あなたの顔の前に用意したノートなり下敷きなりを鼻の前に立てるようにします。
つまり「左スピーカーからの音はなるべく右耳には届かない」ように、「右スピーカーからの音はなるべく左耳に届かない」ように、顔の前に「ついたて」をつくってやるのです。

あまり神経質にキッチリと「ついたて」をつくらなくても効果はわかります(^‐^)
ノートとかがない人は、ご自分の両手をつかって、「ついたて」をつくってみてください。

そしてそのときできる「音像」をたしかめてください。

たいていは「ついたて」をする前よりも、音像が立体的に感じたり、音場に奥行きを感じると思います。
(そのとき流す音楽によっても効果は多少かわると思いますので、いろいろとためしてみてください)

「ついたて」によって左スピーカーの音は左耳のみに、右スピーカーの音は右耳のみにはいりやすくなるので、脳は左右のスピーカー位置や大きさを認識しにくくなります。

それによって、本来音楽にふくまれている情報がそのまま伝わって、奥行き感や音場感が得られるのではと考えています。

前置きがずいぶん長くなってしまいました。

ヒドラ型のユニット配置は「音源位置がさっぱりわからん」配置になっていますから、両耳で聴いていてもその位置や大きさがわかりにくくなっています。

実際にヒドラ型を片chだけ鳴らしてみるとわかりますが、両耳で聴いていてもスピーカーシステムのあるあたりの空間から音が聴こえます。
決してユニット部分から音が聴こえるようなことはありません。

ヒドラ型は、「ついたて」を使うことなく両耳での位置探知機能?をあざむく「ステルス機能」があって、従来のシステムにはなかったその効果によって、自然な音を実現しているのかもしれませんね。
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ヒドラとアシュラ

.01 2009 ヒドラ型スピーカー comment(0) trackback(0)
ヒドラ型スピーカーの実験をしているうちに、4つのユニット配置をかならずしも長岡鉄男さんの作られたものと全く同じにしなくてもよい事がわかってきました。

ヒドラ型を研究してつくったシステムが「ASURA(アシュラ)」です↓。

ASURA 2種

写真の左のが「ASURA1号」で、今後「ASURA」といえばこの「ASURA1号」のことだと思ってください。

右のはSTEREO誌主催の「自作スピーカーコンテスト」に応募させていただいたもので「ASURA2号」です。

ASURA2号はコンテストの応募規定にあわせるため、片chあたりユニット3個で設計しました。
また、全体のサイズも300mm×300mm×600mmの規定サイズに収めるため、かなり小型化しています。

さて、ここからはヒドラとASURAの違いをみていきましょう。

下の図は、ヒドラ型とASURAのユニット配置の違いをわかりやすくするために、上から見たものです。
ヒドラとアシュラ 上面
(左がヒドラ、右がASURAです。黒い四角部分はダクトです。あくまでユニット配置の概念図ですので、正確な寸法、形状ではありません)

色のついた矢印は、それぞれのユニットから出る音の方向を示します。
赤い矢印のユニットが正面を向いていると考えてください。

基本的なユニット同士の相対位置はヒドラと同じですが、その距離や分散度合いが異なりますね。

各ユニットの高さにも違いがあります。

ヒドラ型では正面を向いているユニットがいちばん高いですが、ASURAでは内側を向いているユニット(緑の矢印のユニット)をいちばん高くしています。

ではなぜASURAではこういう配置や高さにしたかなんですが、実験の結果、私にはこれがいちばん自然に聴こえたからです。

これ↓はヒドラ型とASURAのそれぞれ左chのシステムをリスニングポイントから見た感じです。

ヒドラとアシュラ 1

ASURA(右側)のほうは、リスニングポイントからシステムを見たときに4つのユニットがほどよくまとまります。
手前から左奥にむかってユニットが高くなっていて見た目も圧迫感がありませんし、4つのユニットがお互いじゃますることなくいい感じです(^‐^)

これらの条件がより自然な音につながっているのかもしれませんが、まだはっきりした事はわかりません。

それではASURAのほうがヒドラよりもすぐれているのか、というとそうとも言えません(;^^)

ASURAはヒドラに比べると、「リスニングエリアが狭い」という欠点があります。

ヒドラ自体も他の無指向性システムに比べるとリスニングエリアは狭いほうですが、ASURAはさらにせまいです…(;;^^)

具体的には、ヒドラのほうはリスナーが多少動いても音の変化があまり気になりませんが、ASURAのほうは明確なスイートスポットがあり、そこにはいっているとすごくいいんですが、チョットずれると音がかなり変わってしまうといえばわかりやすいでしょうか。

このあたりがもっと改善されればいいんですけどね。

ヒドラのしくみ 2

.13 2009 ヒドラ型スピーカー comment(0) trackback(0)
「ヒドラのしくみ」のつづきです。

ヒドラ型の音は前にお話させていただいたように、実在感のある独特な音像と音場が魅力です。

これはマルチモノで収録したソースにもあてはまります。

通常このような収録のソースは、音像が平面的で音場も奥行き感が乏しい音になりがちですが、ヒドラ型のスピーカーで再生すると、不思議と自然に聴こえます。
そのため、マルチモノでの収録が多いポップス系の曲を聴く機会の多い人にはヒドラ型システムはピッタリかもしれません。

それではワンポイントかそれに近いような、音場情報が豊富に収録されているソースではどうか。

これまた不思議ですが、こういうソースでも自然に再生します。
ただし、あくまで「自然に聴こえる」のであって、「もとの音場を正確に再現している」かどうかはわかりません。

概して、ヒドラ型のシステムはソースをあまり選びません。
どんな録音でも、それなりに魅力的に再生します。

これらの事から、ヒドラ型システムは「自然に聴こえる音」といった「クセ」がある事も考えられますね。
このことはまだ実験して確かめていく必要がありそうです。

ヒドラのしくみ

.12 2009 ヒドラ型スピーカー comment(0) trackback(0)
ヒドラ型スピーカーについてはあまりご存知ない人も多いかもしれません。
長岡鉄男さんが設計されたシステムで、自作派の人にはけっこう有名かな。

いったいどんなんかというと、こんなんです↓\(;゜〇゜)/
(これはCGによるイメージです)

ヒドラ 全体図

片チャンネルあたり4個のユニットを使って構成されています。

各ユニットはそれぞれ東西南北?を向いていて、その配置もわざと不規則になるようにつくられています。
さらに各ユニットの高さも異なっています。

音の放出される方向はこんな感じ↓です。

ヒドラ 1

上からみたとこ↓
ヒドラ 上面図

(矢印が音のでる方向。中央の黒い四角はダクト穴です)

各ユニットはすべてちがう方向をむいているので、音は広く拡散します。
さらにダクトが上向きについているため、上方向にも音がでます。
このため、分類上は無指向性のシステムになるんでしょうね。

どのユニットが正面とはきまってないようですが、長岡鉄男さんは「赤」の矢印のユニットが正面になるように設置されていました。
おそらくこの置き方を前提にユニットの配置を調整されたのではないかと思います。

私が実験のためにつくったヒドラタイプのシステムは、ユニットの配置方法をふくめてだいたいCGのものと同じです。
残念ながら実物の写真はありませんのでお見せできませんが、大阪日本橋でジャンクスピーカー(1個¥350)を買いこんでつくりました(;^^)

音は従来のシステム(無指向性システムも含めて)とはやはりちがいます。

「空間の中の実在感」といえばいいんでしょうか。
「透明な音場空間のなかに実在感をもった音像が定位する」といえば近いかもしれません。
音像の部分ははっきりしていて、それ以外の空間部分は透明な感じです。

見た目から想像するよりは音場の広がり感はふつうです。
従来タイプの無指向性のように、音場が広大にひろがる感じはあまりないですね。

特徴はほかにもありますが、またお話させていただきます。おたのしみに!

ASURAのページからこられた方へ

.03 2009 ヒドラ型スピーカー comment(0) trackback(0)
空間音源スピーカーシステム「ASURA」のページからこられた方!
当ブログをご覧いただきましてどうもありがとうございます。

私がヒドラ型スピーカーをはじめて知ったのは、もう20年近く前のことです。
書店で見つけた「長岡鉄男 最新スピーカークラフト2 フロア型と音場型」(音楽之友社刊)という本の中のヒドラ型の解説のなかで、
(以下、この本の引用です)

「不気味なまでの臨場感、そこに誰かいるという感じが実に生々しく迫ってきて、スピーカーの存在をまったく意識させない」

という記述に目をひかれ、この本を購入しました。

このころ「音場の再生」をめざしてスピーカーシステムを自作していた私にとって、この記述はすごく魅力的でしたが、当時の私にはたいした工作設備もなく、ヒドラのような複雑なシステムを作り上げることはできませんでした。

6年ほど前から、再びスピーカーシステムの製作を再開したときには、まずヒドラ型の研究からはじめました。

片chあたり4つのユニットを使うヒドラ型の実験をするために、まず8組の独立したスピーカーシステムを製作しました。
そしてそれらを使い、いろんな配置を試す実験を行いました。

そのなかで、たくさんの発見がありました。
とくに、その動作原理が他の無指向性スピーカーシステムと決定的に違う事もわかってきました。

そのときのノウハウを使って作ったのが「ASURA」↓です。

コンテスト用 2本

詳しくは、またお話させていただきますね。

ヒドラ型に興味をお持ちの方はどうぞお楽しみに!(^〇^)
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